BackWPupの問題点
BackWPupのサポートを止めました。プラグイン自体はとても優れているのですが、環境によって動かないことが多いです。3.1系のWordpressのバックアップに利用できましたが、バージョンが上がるにつれ、動かないことが多くなり、またプラグインの作りもホスティング環境で利用することを想定しない作り(ルートのtmpフォルダへのアクセスが必要など)になっていたりと、色々問題が発生したので、利用するのを止めました。
代替えプラグインとしてのWordpress Backup to Dropbox
SQLやWordpressそのものバックアップは他の手段で取れるので、問題は画像が格納されているuploadsフォルダになります。ただ、Dropboxのようなクラウドストレージにバックアップを取るという要件は外せません。代わりのプラグインを探していたら、ありました!Wordpress Backup to Dropbox。
インストールとセットアップ
インストールとセットアップは、非常に簡単です。プラグインを普通にインストールしたら、backupsフォルダをwp-content配下に作ります。そのフォルダの権限をchmodで707にしたらインストールは終わりです。
インストールができたら、左メニューに「WPB2D」というメニューが追加されるので、Backup Settingをクリックして、設定を行います。まず、Dropboxへの認証を訪ねられるので、指示に従ってバックアップ先となるDropboxのアカウントへログインします。Dropboxの認証が完了したら、バックアップを設定する画面が現れるようになります。
バックアップするフォルダを選択
WordPress Backup to Dropboxは、保存先もDropboxだけ、バックアップの設定は基本、「保存したくないフォルダを選択」するだけなので非常にシンプルです。いろいろ細かい要件には対応できませんが、「特定のフォルダをDropboxと同期する」だけであれば、十分に使えます。
設定画面では、wordpress配下のファイル/フォルダ全てがリストアップされるので、「保存したくないファイル/フォルダ」にチェックを入れます。ここでは保存したいフォルダはuploadsだけなので、「toggle all」のリンクをクリックし全てを選択した状態にし、wp-contentのチェックを外してドリルダウンして、バックアップを取りたいフォルダだけ「チェックが外れている」状態にします。
バックアップを取るフォルダの非選択ができたら、「Save Changes」ボタンを押し、設定を保存します。Wordpressが複数ある場合は、「Store backup in a subfolder」にフォルダ名を指定したら、自動でそのフォルダをDropboxのバックアップ先に作成し、そこにバックアップを取ります。(Dropbox側では、App/WPB2Dというフォルダがバックアップ先として自動で作成され、その下にここで指定したフォルダが作られます。)
WordPress Backup to Dropboxでは、バックアップ前にフォルダを圧縮したりしません。フォルダの構造そのまま、バックアップ先に同期されます。BackWPupではDropboxのAPIの仕様のため、最大150MBのファイルしか扱えませんでしたが、この方法ならファイルを一つ一つ同期しますので、フォルダのサイズが150MBを超えても、Dropboxにバックアップできるというメリットがあります。
フォルダのサイズが大きいと、最初のバックアップには多少時間が掛かりますが、一度バックアップが完了すると、次回からは増分だけバックアップを取りますので、バックアップの所要時間が短くて済みます。ここも、BackWPupに比べてメリットがある点です。フォルダのバックアップなら、むしろこちらの方が正しいソリューションと言えます。
これでフォルダのバックアップが快適になりました。リストアも、FTPでDropboxにあるフォルダをwp-contentに戻すだけになります。BackWPupをホスティング環境で動かすのに疲れた方は、こちらをどうぞ。