(注:少し前にはてなブログに書いた記事の転載です。)
ブックリーダーの覇権争いや、書籍フォーマットの標準化などで、まだまだどうなるかわからない「電子書籍」ですが、コンテンツを持っている人たちが、出版社を通さないで気軽に出版、販売できるようになったのは間違いない感じです。そういう意味では、電子書籍として読み方・読まれ方のイノベーションというよりは、出版と流通のイノベーションととらえた方が良いのではないでしょうか。
これから気軽に自費出版するようなニーズも増えると思うので、WordPressでファイルを配信するのに便利な方法を考えていました。
WordPressをお使いなら、誰にでもお手軽にファイルを配信できるのが、WordPressプラグインの「Download Manager」を使った方法です。ダウンロード関連のプラグインは色々ありますが、これが一番使いやすいです。
WordPressのDownload Managerプラグイン
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プラグインのインストールとセットアップはとても簡単で、WordPressの管理画面からインストールしたら、uploadsとかに提供したいファイルの保存先となるフォルダ(e.g. downloads)を作って、アクセス権を書き込み可にするだけです。このフォルダのファイルへ直接アクセスすることは.htaccessファイルで禁止します。このファイルはプラグインのフォルダにあるので、先ほど作成したフォルダにコピーし、chmodでアクセス権を644にしておきます。
インストールできたら、管理画面の左のメニューに上のようなメニューが追加されているはずです。
設定画面での操作は簡単で、「Add New File」からダウンロードするファイルを登録し、その際に生成されるショートコード「{filelink=?}」(?の中にはダウンロードのID番号が入ります。)を投稿やページの中に書くだけで、そのファイルに対するダウンロードボタンが自動生成されます。
ログインしているユーザー(Members)にだけダウンロードを許可したり、ダウンロードの際に指定したパスワードの入力を求めるといったアクセス制限が掛けられます。また、ダウンロード回数を数えるカウンターの表示もできます。カウンターを非表示にしても、管理画面でダウンロード回数を見ることができます。
このようにWordPressの投稿やページを使って、お手軽にダウンロード配信をする際にはもってこいなプラグインだったりします。
ダウンロードに課金したい場合は、以下の手順で販売ページを準備します:
- まずダウンロードページを作成し、ダウンロードをこのプラグインを使ってパスワード保護します。
- Paypalでこのダウンロード専用の決済ボタンを作成して、商品紹介をするページに貼付けます。
- トップページからは、この商品紹介ページへ誘導し、商品の説明を行い、Paypal決済を促します。
- Paypalでの支払いが確認できたユーザーに対しては、ユーザーがPaypalで使ったメールアドレス宛にダウンロードページのURLとプラグインで設定したパスワードを送れば良いでしょう。
メール送信は手動でもできますが、「PayPalオートメール」のようなツールを使えば、Paypal決済をしたユーザーに自動でメールを送信することも可能です。
良いコンテンツを持っていて、WordPressでダウンロード販売をやってみたい方は是非。