Twenty Ten

http://ja.blog.wordpress.com/2010/04/27/new-theme-twenty-ten/

Twenty Tenは、WordPressがバージョン3.0にアップデートした際に、デフォルトテーマとしてリリースされました。

作者のコメントにあるように「スタイリッシュでカスタマイズしやすく、シンプルで、何よりも読みやすい」を追求したテーマとなっています。使いやすく読みやすいサイトを作る場合には、うってつけのテーマです。

Twenty Tenでは、管理画面上で見た目を簡単に変更する多数の機能が用意されています。

  • カスタムヘッダー:上部にある幅940px、高さ198pxの画像を自由に入れ替えることができます。サイズ通りの画像を用意しなくても、好きな画像から好きな部分を切り抜いて(トリミングして)アップすることができます。
  • カスタム背景:背景の色を変えたり、パターン画像を背景としてアップロードして、背景を簡単に変更することができます。
  • ドロップダウンメニュー:3.0での目玉機能の一つ。ヘッダー画像の真下に位置するメニューを、ページなどによるメニュー項目を選択し、ドラッグ&ドロップで順番を変えたりすることで、簡単に構成することができます。この機能のおかげで、会社っぽいサイトが気軽に作れるようになりました。

他にも印刷用には別のスタイルが用意されているなど、WordPress上で文書配布をしたい時などに便利な小技も色々あったりします。

またデフォルトテーマであることから、WordPress3.0の機能を全て利用できるように設計されています。(3.0用テーマのお手本として作 られたものなので、当然と言えば当然ですが。)WordPressが持つ機能をフルに活かしたサイトを構築したい場合には、まずTwenty Tenで機能を確認し、確認が済んだ後で見た目の調整をすれば良いでしょう。

オススメの使い方

ブログっぽいレイアウトが使えるサイトであれば、どんな用途でも行けます。ヘッダー画像、背景、メニューや文字の色(ただしスタイルシートの変更が必要)を変えるだけでも、ずいぶん印象の違うサイトに仕上がります。大抵のプラグインは、このテーマに対しテストしていると思われるので、プラグインを安心して使えるのもうれしいです。

見た目はどうしてもブログっぽくなるので、それがイヤな場合は使えません。

長所

  • WordPressのほぼ全ての機能、プラグインが使える
  • 読みやすく、印刷用にもよい
  • 見慣れたレイアウトなので使い方がわかりやすい

短所

  • 見た目がどうしてもブログっぽくなる
  • (有名なので)Twenty Tenを使っていることがばれてしまう

The Columnist

http://thecolumnist.info/

The Columnist は、オーストラリア、シドニーに住むグラフィックデザイナー Ben Martineau が作成した、新聞コラム風レイアウトが印象的なテーマです。テーマファイルは、上のリンク先から、無料でダウンロードできます。

上部の大きく空いた部分がメニューになっており、左からページ、カテゴリー、アーカイブ、検索にアクセスできます。それぞれの見出しにカーソルを持って行くと、メニューが表示されます。このメニューの部分は、コンテンツの「見出し画像」を表示するスペースにもなっているので、下側のコラム風コンテンツ見出しをクリックし、コンテンツを表示すると、メニューがあるスペースに大きく見出し画像が表示されます。新聞がモチーフのテーマなので、見出し画像に写真や漫画を入れると、良い感じのルックスになります。アート系で、抽象的な画像を入れても内容がより引き立つのではないでしょうか。画面構成が特殊なので、決してオールマイティに使えるテーマではないと思います。

メニューの構成はWordPressのメニュー管理と連動していないので、メニューの変更はテーマファイルを直接修正しなければなりません。

左側の縦に構成されているサイドバー的な部分は、WordPressでいう「ヘッダー」的な場所ではなくて、各コンテンツのタイトルやサマリを表示する部分になっています。ですので、The Columnistでは、サイトの名前やロゴを表示するヘッダーがないという特殊な作りになってます。5330でも、The Columnistを採用していますが、ビジネスサイト的な使い方にするために、この左サイド部分をカスタマイズし、ヘッダーになるようにしました。またこの部分の位置を固定し、ページを表示するときは、常時表示されるようにしています。投稿を表示するときは元の作りに従い、投稿のタイトルと公開日を表示するスペースとして使っています。投稿のときは余白がけっこうあるので、タグやRetweetボタンを表示するスペースに使えます。

オススメの使い方

アート系での作品の紹介や評論に良いのではないでしょうか。あと、おしゃれな分野で新聞とか作りたい時には投稿した写真が栄えて引き立つでしょう。ただ、デザイナーが作成したため、WordPressのデフォルト機能との親和性は良くなく、メニューやウィジェットなどが使えません。カスタマイズ無しでそのまま使うのはとても難しいと思います。

長所

  • 企業紹介とブログをうまく共存させることができる
  • レイアウトが格子風でわかりやすい
  • デザインがブログっぽくない

短所

  • ヘッダーがないので企業ロゴとか入れられない
  • 作りが特殊なので使われ方を選びそう
  • WordPressの機能、ウィジェット、プラグインで使えない場合が多い